15-16日は定休日を頂き福島へ行ってきました。
以前からちらほらと書かせていただいておりますが…南相馬市の仮説住宅や介護施設でマッサージの活動をされている団体の方と知り合い、昨年の2月から約三ヶ月に一度のペースで定期的に同行させていただいています。
心おきなく負担なく続けて参加出来ることは本当にありがたく…。
支援団体のスジャータプロジェクトさん、並びにSOMIをご愛顧くださるお客様のおかげです。あらためまして、本当にありがとうございます。
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今回で5度目の訪問。
一泊二日という短い時間ではありましたが「待ってたよ〜」と声をかけてくださるお顔見知りの方も出来、同世代のご家族や、県外から支援活動で居を移された方など…様々な方とお会いできて、この度もぎゅうぎゅうと濃い時間を過ごさせていただきました。
いつもオープンに迎えてくださるTさんと鍼灸師の美春さんと
8月、11月に続き3度目に訪れた高見町の仮設住宅では、いつもお会いしていたHさんが、マッサージのお礼にとメンバー一同をご自宅に招き、お昼ごはんをご馳走してくださいました。なにもかもとてもおいしいかったです。
「せまくてごめんねぇ。小高の家は広いから、いつかそっちに来てもらいてぇ。」と…
避難指示解除を前に「帰る 帰らない」については、ご家族それぞれなかなか意見を合わせることが出来ない…というお話を、少し。
「帰れない」から「帰る」「帰らない」を選び、決めなければという……
難しい状況については別の方もさまざまお話を聞かせてくださいました。
この度もただただマッサージをさせていただくのみで…もどかしさと無力感を抱えて帰路に…という感じではありましたが、これからもひとときでも気分転換をしていただけるのであればまた伺いたいと、思っております。
いつもと違う場所に行って
またいつもの場所に戻ったときに
ようやくくっきりすることがたくさんあります。
この度も今この仕事をさせていただける幸せをたくさん持ち帰らせていただきました。はげみます。
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「南相馬にシェアハウスをつくろう」活動についてのご報告
8月に呼びかけをさせていただいた際、署名にご賛同くださった皆様、誠にありがとうございました!
代表者 藤島さんと今回はお会いすることが出来ず、近況を伺えませんでしたが、一ヶ月前に電話でお話した際は、前向きな様子を教えてくださいました。また進展を耳にしましたら、報告させてください。
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最後に。
最近読んだ開沼博さんの記事をシェアさせてください。
【開沼博】3・11から5年、福島に残る5つの課題
『不安と無知を背景とした「極端な人」による差別的言動がまん延するほど、福島の問題は「普通の人」から遠いものになっていってしまいます。この構図が福島 の問題の忘却を加速しています。「普通の人」こそ、正確な知識を身につけ、本当に必要な議論に集中できる環境をつくるべきでしょう。』
『安直なイメージで福島の問題を捉え続けることは、忘却に直結します。現に進んでいるダイナミックな生活の営みと、いまだ進まぬ生活の再建との両者を視野に入れながらこの問題に向き合うことは、被災者だけではなく、私たちに広く求められることです。』
すぐ感情的になってしまう私にとって、開沼博さんの言葉はよい鎮静剤です(以前のブログでも「福島論」を紹介させていただきました)。
書ききれないことはまたお会いした時に…聞いていただけましたら幸いです。
春らしくあたたかくなりました。
引き続き良い週末をお過ごしください。