六本木・乃木坂プライベートエステサロンHealing Salon SOMI(ソミ)生田です*
2月に参加させていただいた東京大学医学部付属病院循環器内科 稲葉俊郎先生による講義に深く感銘を受けていたら…(☆前回の感想はこちら)
大反響につき稲葉先生と主催のアーユルヴェーダセラピスト池田早紀さんのご好意で再度の開催が決定!この週末に参加させて頂くことが出来ました。
〜じぶんをつなぐ、ひととつなぐ〜 セラピストと臨床家のための「ひとのこころとからだ」
と題された講義。今回は特にセラピストや臨床家を対象…ということでしたが 「心と身体のつながり」に興味を抱いてる方はどなたでも…ということで。様々な分野で活躍されている約50名の参加者の皆様と、またも静かにずっと感動が続く…素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
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4時間の講義&ワークはとても豊かな時間でした |
西洋医学だけでなく、東洋医学、伝統療法、エネルギーワークなど…生命に関わる様々な知識に基づき「わたしとは?」「病とは?」という深いテーマについて、今回も様々な視点からとても丁寧にお話をして下さいました。
生死を語るときに切り離せない「肉体(身体)」「魂(たましい)」といった言葉を含む話は、時に「ふんわり」時に「アヤシク」偏ってしまいがちですが…日々医療の最先端の現場で命と向き合っておられる稲葉先生の言葉は、常にどっしりと安心感があり、フラットな視点で伝えられるすべてが…こちらの胸にも濁りなく届きます。
約4時間の講義&参加者の皆様との交流について、そのすべてをお伝えするのは難しいのですが…わたしが最もぐっときたお話は(前回に引き続き。やはりここに私の課題が大きく含まれているようですが…ぐらぐら。)
“あらゆるものは両面的で中性的(ニュートラル)。否定的に考えているひと(もの)こそ重要な意味がある”
“全ての問いは「自分」を知ることに通じていて、答えはすでに「自分の中にある」”
…ということ。
何か受け入れがたいことが起こったとき、そんなひとに会ったとき、自分に自信をなくしたり、卑下したり、不安になるのではなく。
そもそも「不安」や「おそれ」も自分の心がつくり出した「偽のこころ(思い込み、妄想)」が見せつける「幻影」だったりする…ということ。
「ホオポノポノ」 など、様々な「自分を知る」メソッドのようなものを試してみるとき、必ず突き当たる「(起こることは)全て自分」「(目の前の人は)自分の鏡」といった考え方は、頭の片隅にはいつもありますが、やはり難しく窮屈に感じることも多々あり。
(※ほんとうはこの「難しい」と感じる心もまた、自分が勝手につくりだしている「偽の心」となる訳ですが…!きゃっ!)
心理学や様々な事例に基づき、順を追って理性的に語られる稲葉先生の言葉はとても「しっくり」くるもので。
“「あたま」や「偽の心」に惑わされず、「自然」「こころ」「からだ」の声に耳を傾けることが大切!”
“改善できるのは「自分の視点」視点の次元を上げる。矛盾は同居したまま受容をすればよい。”
ということばは、何度繰り返して頂いても…あたらしい気持で「はっ」とした気持になります。
ほんとうは、だいじなことは、みんなもう知っている、ということ。
それに気づきさえすればよい、ということ。
闇雲に不安になることなく、目の前のことと向き合い、経験を重ね、知識を増やし、視点を上げて「知る」ことを続けていけば、よい方向に進んでいける、ということ。
そして。
「現実を受容していくことは、一生かけてやり通す仕事」である、ということ。
時間、かかるのです…。
焦らずぼちぼちとこつこつと、やっていくしかない、というちょっとほっとする感じ。ありがたいです。
そしてそして。個人的に最も感動的だったのは、医学、哲学、心理学…ありとあらゆる知識を交錯させ考察してこられた稲葉先生から
“存在しているだけで他者の役に立っている”
行為のレベルではなく、存在のレベルでみること。
という言葉を伝えて頂けたこと。
「いきてるだけで、すばらしい!」
と、どれだけ感じられるか?体現できるか?というのは、もう今生きて生活しているこれそのもの、丸ごとのよろこびだと感じています。
そもそもどうしてわたしはこの仕事をしているのだっけ?このサロンをつくったのだっけ?という思いはサロンのページ「about SOMI」にも書かせて頂き、一方的ながら以前から決意表明をさせていただいている訳ですが…
まさに!
自分のこととなると、まだまだ修行が足りませぬ…で、いくらでも自信をなくしたり、不安になれたりするのですが、お客様という「客体」として考えたときに。わたしは「みなさまそのままで素敵だし、そのままですばらしいなぁ。」という気持を、いつも実感しています。とても自然に、もうよく知っていること。
(「そのままで、美しい。」というカサイミクさんにいただいた当サロンのキャッチコピーにまたも、つながります。ほんとうによいコピーです…しみじみ)
そのことを、さまざまな偶然や必然を重ねて出会えたお客様とは、ちゃんと分かち合いたいし、知って頂きたい。もしも何か不安になったり、足りないものを感じている方がいたら、全力で「大丈夫!」と伝え、それを埋めていく作業をお手伝いしたいと。そんな関わり方が出来る様になりたいと。あらためて強く強く強く、思いました。
そのためには…自分はさて?どうしたらよいか??その課題もまたしっかりと受け取らせて頂きました。おそれや不安にとらわれず、トライしたい!大きな励ましを頂きました。
…と長くなってしまいましたが、あの濃い講義の内容について。いつまでもまとめることが出来なさそうなので、最後に。稲葉先生が講義のテキストに寄せてくださった、わたくしもとても好きなまどみちおさんの詩を、紹介して失礼させてください。
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「頭と足」まどみちお
生きものが 立っているとき
その頭は きっと
宇宙のはてを ゆびさしています
なんおくまんの 生きものが
なんおくまんの ところに
立っていたと しても…
針山に さされた
まち針たちの つまみのように
めいめいに はなればなれに
宇宙のはての ぼうぼうを…
けれども そのときにも
足だけは
みんな 地球の おなじ中心を
ゆびさしています
おかあさあん…
と 声かぎり よんで
まるで
とりかえしの つかない所へ
とんで行こうとする 頭を
ひきとめて もらいたいかのように
乃木坂・六本木のオーガニックコスメ エステ&ヒーリングサロン Healing Salon SOMI